シトロネラ精油（ジャワ・タイプ）/Citronella

■原料植物
東南アジアの熱帯地帯を原産とするイネ科オガルカヤ属の多年草です。
稲に似た緑色の細い葉が特徴です。房状に成長して、高さ８０～１００ｃｍに達します。
和名はコウスイガヤ（香水茅）。中国名は芳香草。名前のとおり、シトロネラの畑に近づくと、力強い芳香を感じます。
シトロネラ精油は、石鹸、アウトドアキャンドル、アウトドアブレンドアロマ等に利用されています。

■シトロネラ精油の香りの特徴
シトロネラには、ジャワ・タイプと呼ばれる Cymbopogon winterianus（シンボポーゴン・ウィンタリアヌス）と、セイロン・タイプと呼ばれる Cymbopogon nardus （シンボポーゴン・ナルデス）の２系統があります。
香りは、Cymbopogon winterianus （シンボポーゴン・ウィンタリアヌス）の方が良いといわれ、特にインドネシアにあるジャワ島産のものが最上級とされます。
シトロネラの香りの主成分は、ゲラニオール (geraniol) とシトロネロール（citronellol）、そしてシトロネラール (citronellal) です 。
ゲラニオール (geraniol) とシトロネロール（citronellol）はフレッシュなローズ調の香り。シトロネラール (citronellal) はレモン調の香りです。
ジャワ・タイプのシトロネラは、この３つの主成分がバランスよく、70%以上含まれるため、優しいローズ＆シトラス調のフローラルな香りになっています。セイロン・タイプと比較すると、ジャワ・タイプの方がゲラニオールとシトロネロールの割合が2倍程多く、ローズ調フローラルの甘い香りが強いことが特長です。
一方、セイロン・タイプは、３つの主成分が、ジャワ・タイプの半分以下で、トップノートにボルネオ―ル（樟脳よりも柔らかくふくよかなカンファー調の香り）を含むため、これが香りの雑味となり、少々、青臭い、ハーバルな印象を与えます。
生活の木は、インドネシアのジャワ島のパートナーファームから、高品質のシトロネラ精油を直輸入しています。
シトロネラ本来の香りを楽しめるジャワ・タイプのシトロネラをお楽しみください。
きっと「シトロネラってこんなにフローラルで良い香りだったのか？！」と新しい驚きがあると思います。

生活の木パートナーファーム（インドネシア ジャワ島）

■生活の木調香師からのアドバイス
アウトドアアロマを連想させる香りの一つです。
その香りは植物が青々と茂るような生命力を感じさせる反面、インパクトが強いため、低濃度でのブレンドがおすすめ。香りの立ちはトップノート。

ブレンド組み合わせ
●シトロネラ1＋ベルガモット2＋ネロリ1
シトロネラの香りを、フルーティーな甘さのベルガモット、優美で爽やかなネロリが包み、親しみやすいグリーンな香りに。気分をいきいきと開放的にしたいときに、芳香浴やルームスプレーでの使用がおすすめ。

●シトロネラ1＋ユーカリ・グロブルス2＋サイプレス1
スーっとクリアな香りが引き立つハーブブレンド。
アロマスプレーを作成し、においが気になるキッチン周りに吹きかけたり、無水エタノールを多めに配合し、テーブルなどの拭き取り用スプレーに。

●シトロネラ1＋ユーカリ・シトリオドラまたはレモングラス1＋ゼラニウム1
スッキリとしたレモン＆ローズ調の甘さのバランスが心地よいブレンド。キャンプやガーデニングの際に使用するアウトドア用ファブリックスプレーの香りとしておすすめ。

※1000mlは仕入時期や天候により価格変更の可能性がございます。
ご了承くださいますようお願い申しあげます。

■調香師 津田啓一郎のアロマブレンドラボラトリー
・シトロネラ

香り立ちや揮発速度の確認、ブレンドに便利なムエットもご用意しております。
・ムエット（試香紙）

公益社団法人 日本アロマ環境協会が定める表示基準に適合し認定された精油です。