築23年の学生寮をコンバージョンし、2011年4月にオープンした、京都のアート&カルチャーの”今”を発信するホテル、「ホテル アンテルーム 京都」の広報担当 熊崎なみなさまへ、 ホテルアンテルーム京都のことや、 生活の木の製品をご採用いただいたきっかけなどについて、お話を伺いました。
アートを楽しむ 中間地点
もともとアンテルーム京都は、学生寮でした。 そこからアートを楽しめるホテルへと新しい息吹を吹き込み生まれた、ユニークな宿泊施設です。
まずエントランスに足を踏み入れると、 名和晃平さんの象徴的な現代アートが出迎えてくれ、 入口付近のギャラリースペースでは、隔月で変わる現代アートを展示し、 訪れる人を楽しませてくれます。
ホテルに宿泊される方をはじめ、 地元の方にも足を運んでもらいたいと、 ギャラリー、朝食レストラン、そしてその先にあるバーも開放し、 滞在中のお客さまもそうでない方も、思い思いに アートとお酒を楽しみながら過ごしていただいています。
アンテルーム 「anteroom」は、「次の間」「待合室」を意味し、訪れる人々が次の目的地へ向かうための準備をする、いわば中間地点が名前の由来です。
その名の通り、ホテルを利用されるお客さまは、長い方だと家のように一か月近く滞在されたり、短期間で仕事に集中したい方など様々です。
お客さまそれぞれが、別の場所からいらして、アンテルームへ滞在し、また別のどこかへと旅立っていく……。
その中間地点となるアンテルームでの滞在が、 リラックスしたり、 時に刺激的な気づきのある体験になったらと考えています。 そのひとつが、 バスソルトに精油をブレンドする、アロマ体験です。
オリジナルバスソルト そのときにしか出会えない体験
UDSが運営する別ホテルで生活の木の精油を使用した手作りのバスソルト体験を提案していたのがとても印象的だったので、アンテルーム京都でも始めることにしました。
始めた当初はちょうどコロナ禍で、スタッフに少し疲れも見えてきた頃でしたが、滞在中のお客さまに、なにかリラックスできる体験をお届けできないかを探している中で、できることをやってみようとアロマ体験を始めました。
初めはどんな反応があるのか様子を見ていましたが、 ビジネスで来られる方、 観光目的の方、 カップルやひとりで来られる方など、 どなたにも満足していただけることがわかりました。
また、レセプション近くのオープンなスペースにアロマコーナーを設置することで、第一印象が良くなることもわかりました。
実際に、 お客さまがアロマを使ってバスソルトを作り、 客室にお持ち帰りいただくと、 その導線にとても良い香りがするので、そこにいることで自然と心地よさを感じることも。
旅で歩き疲れてホテルに到着される方も、ホテルに着いてからすぐに嬉しい体験があることで、自然と笑顔になり、スタッフともコミュニケーションが生まれやすくなるメリットもあります。
中にはアロマ体験の後に、そのままバーに立ち寄られるお客さまもいらして、自然と会話が生まれる、コミュニケーションツールになることもあります。
たとえば柑橘系のアロマを選ばれたゲストには、その香りと相性の良いスパイシーなカクテルを提案してみたりと、 アンテルームならではの楽しさがあるのです。
有難いことに口コミでも、自分で好きな香りを選べることの楽しさや、 アロマ体験のワクワクした気持ちを書いてくださることも多くいらっしゃいます。
京都は土地柄、さりげなく季節を取り入れる風土だと思っていて、アロマは香りの違いで季節感を演出することもできるので、初めて訪れた方も、長く親しんでいただける方も、その時々の滞在で違いを楽しんでもらえる良いツールです。
これからもアンテルーム京都は、今後もこの体験や、そこから生まれるお客さまとのコミュニケーションを大切にしていきたいと考えています。
案件担当者 開発営業本部 平川 知子
(取材・文 / 開発営業本部 平川 知子)